#352 戦略的指導法1「スタート地点は一人ひとり違う!」
学校目標、
学級目標、
単元の目標、
本時の目標
など様々なゴールが学校では存在します。
これらの目標が設定されたら、
その目標を達成しようとスタートを切り、走り出します。
しかし、ここで考えてほしいことが2つあります。
1つ目は、スタートする場所がそもそも人によって違います。
東京マラソンや大阪マラソンのスタート地点を想像してみてください。
スタートラインは決まっているもののスタート地点あたりには
招待選手やプロのランナーがいます。
その後ろには、市民ランナーがずらーーーーーーっと並んでいます。
同じ大会なのに、実はそれぞれのスタート地点は違っています。
いつもテレビを見ていて、実は42.195km以上走っている人がいるのでは。
人によって走る距離が違うのではと思っています。
教師の世界でもあてはまります。
4月1日、新年度のスタートをきります。
みんな同じスタートラインです。
しかし初任者のときに、
周りの先生が何をされているのか、
何をしたらいいのか、
自分が何かを終わったときにはもう先輩方は終わっているという経験はありませんか。こうなる理由の1つは、
スタート地点が違うからです。
その学校に何年もいた人、新しく転勤で来られた人、様々な役職によってスタート地点は違います。
子供たちもそうです。
3年生でかけ算の筆算を学習するときに、
2年生で九九をしっかりマスターできていない子と塾や通信教育で単元の学習の先取りをしている子とではやはりスタート地点が違います。
学力だけではありません。人は一人ひとり、
できること・できないこと、得意なこと・苦手なことなどは異なります。
そういったことでもスタート地点は違ってきます。
このスタート地点の差を感じさせないための取り組みが必要です。
そのことについてはこの後の戦略にて、説明をしていきます。