樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#353 戦略的指導法2「ゴールまでのアプローチの仕方は人それぞれ違う」

昨日の記事の続きです。

考えてほしいことの2つ目は、

2つ目は、ゴールまでのアプローチの仕方が人によって違います。

最初にとばす選手もいれば、

最後に本気を出す選手もいます。

ペース配分は人によって違います。

登山をするとき、

周りの景色を楽しみながらコツコツ行く人もいれば、

最短距離で行こうとする人もいます。行けるところまで車やバイクで行こうとする人もいるかもしれません。

私は、楽して登れるアプローチの仕方はないかと探す人です。

 これは授業でも一緒です。

塾や通信教育で学習の先取りをしている子は、

学習に関する経験があったり、

問題を解き続ける体力があったり、

問題を考える・解決するアイテムが揃っていたりします。

逆に勉強が苦手な子たちにとっては、

問題を解き続ける体力がなかったり、

考える・問題を解決するアイテムが揃っていなかったりします。

 算数の文章題を見て、すぐに立式し、答えを出す子もいれば、

すぐに立式することができなく図を描いたりして考えている子や

立式できたけど、答えを求めることができないと悩んでいる子がいたりします。

ただ、どの子も必死にゴールしようとアプローチをしています。

なかには事前に教師が考えていたアプローチの仕方とは異なる子もいるかもしれま

せん。

私は子供達それぞれが異なるアプローチの仕方でいいと思っています。

 あたりまえのことかもしれませんが、この

スタートする場所がそもそも人によって違う

ゴールまでのアプローチの仕方は人それぞれ違う

ということをしっかり理解してほしいのです。

ただ、これら2つのことを本当に理解することは

なかなか難しいことだと思っています。

理解するためには、様々な視点を教師が持たないといけません。