樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#354 戦略的指導法3「一人ひとりにあった質や量の支援」

 マラソン中継のスタート直前には、

スタートラインの選手がよく映っています。

前から撮っているわけです。

このとき、前から撮るという視点ではなく、

空から参加するランナーを全員撮すといった視点であったり、

コスプレなど目立つ人を撮したり

といった様々な視点で撮す方がよりスタートの熱気は伝わってきます。

こういった1つの場面でも色々な視点を持つことが必要です。

視点によって、同じ場面でも見え方は異なってきます。

すると、

全員に同じ質や量の支援をするのではなく、

 一人ひとりにあった質や量の支援を行うことが大切

だということに気づきます。

一人ひとりにあった質や量の支援をすることは正直大変です。

でも、支援をするのは教師だけではありません。

これも今後の戦略にて説明していきます。

 授業の中で塾や通信教育で学習の先取りをしている子は、

スタートラインもしくはスタートラインからリード

している子がいます。

もしかしたらゴールをしている子もいるかもしれません。

先生は学級のみんなで一緒にスタートしたいのに、

もうリードしている子もいる。

そこに葛藤を感じている先生も多いです。

だから、塾や通信教育を悪だと捉えている先生が多いように思います。

その結果、授業で塾や通信教育で学習の先取りしたことについて出させないように、

子供たちにいつも我慢させたり、知らないフリをさせたりしています

 低学年のうちは我慢や知らないフリができますが、

高学年になると子供たちはもう我慢の限界です

。学びのモチベーションも学年が上がるにつれて、どんどん減っていきます。 

 そして、「学校面白くない」「勉強つまらない」と言うようになり、

いつも我慢や知らないふりをさせる先生と信頼関係を築くことができずに、

その結果、学級が崩壊していくことが多いように思います。

問題行動といった課題から起こる学級崩壊よりも多いような気が私はしています。

こういった学級の崩壊の仕方も最近は多いです。