樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#355 戦略的指導法4「我慢させたり、知らないフリをさせたりしないこと」

 だから、子供たちに、

我慢させたり、知らないフリをさせたりしないことを心掛けることは大切です。

 私は我慢や知らないフリをさせないようにしています。

だからといって、授業で先取りのことを自由に言わせているわけではありません。

そういった考え方が出て来たときには、

「すごいね!もうそういったことも知っているんだ!

 じゃあ、その考え方をこれまでに学習したことに言い換えて言えないかな。」

と共感しつつ、どの子にもわかるように言い換えることを促します。

 ちなみに私は、塾や通信教育を予習することと意識するようにしています。

「予習」と思うとそれを悪に思う先生はいないことでしょう。むしろどんどん予習をしてほしいと思いませんか。

 だから、

私は子供たちには、

算数科に限らずどの教科でもどんどん先の単元の内容の教科書のページをみてもいいよと伝えています。

子供たちは喜んで国語の物語文や説明文、道徳の資料、理科の実験ページについても読んでいます。

授業の「ネタバレ」にならないの。と思われるかもしれませんが

以前、ある先生に

子供に教科書を見られて授業が困るのなら、授業自体がまだまだということ

と言われ、納得したことがあります。

 とはいっても、「先にゴールをしている子はどうするのですか。」という疑問が浮かんでくると思います。そこで私は、

 最低限のゴール(全員が達成しないといけないゴール)以外にも、

人それぞれのゴールを設定すればいい

と思い、授業を構成しています。

そうなると、どの子もゴールに向かって動いている状態になります。

学びにゴールはありません。我々教師も学び続けていますよね。

これらのことも今後の戦略で説明していきます。