樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#359 振り返りを書けるようになるための手立て

「振り返りを3行書きなさい」と行数や文字数などを指定される方がいます。

しかし、こういった方から

・振り返りが書けない子

・振り返りの内容が洗練されていない

などといった悩みを聞くことがあります。

前回に紹介したアンケートでも、

・「感想になっている」

・「ただ楽しかった、面白かった、○○がわかったで、終わってしまうことが多い」

・「めあてや学習課題とむすびつかない」

・「まとめをそのまま書いたような内容になりがちだから」

という記述がありました。

 

そういった子がいた場合、3行書きなさいと言うより、

「最低、1行は書こう」

と少ない量を提示することの方が有効です。

書くことが苦手な子も

「1行なら書けるかもしれない」と

負担なく取り組めるかもしれません。

1行以上かけたら、褒めます。

そういった経験を積み重ねることで、少しずつ書けるようになります。

そして、

1行以上書けるようになったら、

「2行で書いてみよう」

というように量を増やしたらいいのです。

時には、どの子も1行しか書いていない場合があるかもしれません。

そういう時は授業がどうだったのかを振り返りましょう。

振り返ることがあるときは、何行も書けるはずです。

t

witterは1つのツイート140字以内です。

140字以内となると相手に伝えるために言葉を厳選しないといけなくなります。

また、140字以上よりも140字以内の方が書いてみようかな?という気持ちに子供達もなることでしょう。

 

そもそも、「振り返りを3行書きなさい」という3行に説得力はありません。

なぜ3行なのでしょうか。

理由を説明できますか?

 

1年生では、次の振り返りをしていました。

 

わ…わかった?

た…楽しかった?

し…しっかり考えた?

ひ…表現できた?

と…友達と学べた?

 

という項目を◎、○、△の3段階で自己評価をさせます。

この振り返りの仕方であれば、

1年生の一学期からも可能です。

そんなに難しいものではありません。

こういった記号で振り返るという経験を積むことが大切です。

ノートは、

 

わたしひと

○○○○△

 

というように書いていました。

文を書くだけが振り返りではありません。