樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#366 戦略的指導法9「同じ学級=「友だち」ではない!」

 

 新学期初日、

白石さん「先生、私たちもう友だちになったの。」

衛藤先生「今日からみなさんは四年二組の友だちです。1年間共に学び合いましょうね。」

 

 私は白石さんと衛藤先生の言葉に違和感全開です。

みなさんはそんなことないですか。

 みなさんには友だちが何人いますか。

私は角谷、田中…と数名しかいません。

学級の子供たちに伝えると「少なっ!」といつも驚かれます。

 でも、知り合いはたくさんいます。

研究会の仲間はたくさんいます。

学校にも仲間はいます。

とてもステキな先生方に囲まれています。

でも、友達は少ないのです。

 

 新しい学級は1つの教室という箱に同じ学年の子たちが30~40人集まられたグループです。

学級のメンバーは教師が決めたもので、自分たちの意図はありません。

つまり、自分たちで選ぶことのできない、偶然的な人間関係からのスタートです

 これは4月1日の職員室でも同じことが言えます。

異動があり、新たなメンバーでスタートします。

そんな初日に、他の先生方のことを友だちと思いますか。

思いませんよね。

同僚とは思いますが、友だちとは思いません。

これと同じことだと思うのです

 私は「友だち」「仲間」を

友だち信頼関係がある間柄

仲間何かを一緒にする間柄

と考えています。

最初から学級の中で信頼関係があるわけではありません。

昨年度、同じ学級の子達、家が近所の子達、幼馴染の子達の間には信頼関係があるから、友だちと言えるのかもしれませんが、新学期の初日に学級全員が友だちと言うことはあり得ません。

 

(続く)