樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#376 戦略的指導法14「失敗をしてもいいから、子供に任せよう」

先生「じゃあ、今から全体で考えを共有します。」

白石さん「先生、ちょっと待ってよ。まだ西野さんができていないから、もうちょっと

     時間をください。」

 

と白石さんのように提案されたらどうしますか。

「いや、もう全体で考えよう」と言いますか。

白石さんたちは、西野さんにわかってもらおうと必死に話し合っています。

 1時間の授業のゴールはもちろん決まっています。私ならとにかく頭をフル回転にして、

その提案をうけたときのメリットやデメリットを考えます。

 全体で考えても同様の効果はあるのか、ないのか

 時間がおしても、今後の単元で取り戻せるのか

 西野さんの性格から考えて子供に任せた方がいいのか

 残りの時間で違うアプローチができるのか

 他のグループはその時間に何をするのか

などを考えた上で、その提案にのるのかを判断します。

子供たちが言ってきたこと全てにのるということではありません。

しっかりこっち側が判断する必要があります。

子供たちが何か提案してくるときは、

何か楽をしよう、

子供たちにとって都合の良いようにする提案の場合もあります。

 提案にのるということは、子供に任せないといけません。

子供に任せたからには、

 

「責任は全て先生がとるから、自由に思い切りやるんだ!」

 

といった男前の心意気を持っておきましょう。

子供たちに任せたときには、失敗することやうまくいかないこともあります。

教師が介入した方が効率的なこともあります。

そんなとき「やっぱり任せるもんではなかった」と思うことはやめましょう。

 基本的には子供は失敗するものです。うまくいかないのが当たり前です

 だからうまくいけば、丸儲け。

そんな気持ちでいましょう。

そして、

失敗しそうだな、

うまくいかなさそうだなと言うときはさりげなく陰からサポートし

あたかも自分たちの力でできたと思えるようにしましょう。

 

(続き)