樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#384 戦略的指導法0章2「戦略がなくてもどうにかなる!?①」

 最近、校内研究会の講師として呼ばれ、算数授業を見て助言をする機会が増えました。

 昨年度は1年間で30回近くもありました。

そのときに、

「子供が我慢しているな〜」

「先生がすごくしゃべっているな〜」

「上から目線の指導だな〜」

「レールにのせた授業だな」

「戦略が足りてないな~」

「すべてが強引だな〜」と思うことが多くあります。

 これは若手の先生だけではありません。

ベテランの先生の授業にも思うことです。

 こんな風に語っていますが、以前の私もそうでした。

1〜3年目の頃は、研究会やセミナーや教育書から仕入れたネタを使い、目指していた学級像や授業像はあるものの、あまり戦略も考えずに日々過ごしていました。

 そんな状況でも自分の学級や授業はうまくいっていると思っていました。

実際に子供にも慕われていました。絶対に学級崩壊することはありませんでした。基本的には、前年度荒れた学級を立ち直らせてきました。

 そんな経験を積むと、どうなるかわかりますか。

鼻も伸びまくりで、自信満々のイケイケになるのです。

そして、傲慢になるのです。

今思い返してみると、「どうしてこの問題ができないの?」とその子にイライラしたり、その子のせいにしたり、親のせいにしたり、「前の学年の先生がきっちりしてくれていないから」と前年の担任のせいにしていました。

「自分の指導法が学校内で1番だ」とも思っていました。なんの根拠もなく…。

今、思えば本当に最低の若手時代です。

(続く)