樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#435 支援がいる子への対応で大事にしている2つのこと①(リライト)

今から数年前、

ある学校に講師としてよばれ、

算数の授業をしたときのことでした。

授業後にその学校の校長先生や担任の先生に

「最後に生き生きと説明した子は支援がいる子なんですよ。

 あの子が生き生きしていた姿を見ることができて、うれしかったです。」

と言われました。

 

また違うある日、

違う学校に講師としてよばれ授業を参観後、

そのクラスのある男の子と(担任の先生曰く)楽しくおしゃべりをしていました。

(多分、妖怪ウオッチの話をしていました。)

その様子をみていた担任の先生が、

「先生!あの子は在籍している子なんですが、この短時間でどうやって打ち解けんたんですか!?」と驚いていました。

 

 ここ数年、支援学級を担当している先生から悩み相談を受けることがよくあります。

また、セミナーやInstagramの質問でも支援がいる子にどのような対応をしたらいいのかという質問をよく受けます。あるセミナーでA先生に出会いました。このA先生は大学の出たてであり、教職の経験はありません。

もちろん支援学級を担当することははじめてです。

A先生は担当している子どもとの関係に悩んでいました。

私はそのとき教職年数を10年は超えていましたが、

支援学級を担当したことはありません。

最初はそんな私に相談されてもな・・・と正直思いました。

しかしこのような出来事が立て続けにあったため、 

これまで自分がどのように対応していたのか、ふりかえるいい機会になりました。 


 通常学級に在籍している児童生徒のうち、

特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合が、

文部科学省の全国調査(平成14年)によれば約6.3%いるといわれています。

私は支援学級の専門家ではありません。最低限の知識しかわかりません。

だからこれから書くことすべてが正しいというわけではないでしょう。

ただうまくいったということもあるでしょう。

これ通りにしなさいというわけではありません。

ただA先生のように悩んでいる先生の気持ちが少しでも晴れたり、

こんな方法もあるのかなと思っていただけたらいいなと思っています。 

私の根本にある考え方が

どの子にも支援はいる。

支援がいらない子はいない。

ただしその子によって、支援の仕方や支援の量が変わってくる

ということが私の根本にある考え方です。

そのうえで支援をするうえで、私が心がけていることは 

・ユーモアさ

・みんなと同じように叱る、甘えさせる

その子によって、支援の仕方や支援の量が変わってくる

です。

(続く)