樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#439 支援がいる子への対応で大事にしている3つのこと④(リライト)

Cくんは

この日を境に

だめなことや危険なことにはしっかり叱ることと

上のようなユーモアあるやりとり 

 を繰り返したことで、

1年後、Cくんは友達に悪口や暴言を言うことが少なくなってきました。

そして、

ユーモアなやりとりで友達との関係が改善されたようでした。

厳しく叱っているときは、Cくんとの口喧嘩のようになっていました。

教室の雰囲気を殺伐としていました。

一方のユーモアなやりとりは、何かあたたかな雰囲気があるようでした。

 支援がいる子にベストな対応の仕方はないと思っています。

その子の性格に応じた、そのときの状況に応じたベターな方法

を探っていかないといけないと考えています。

もちろんいつでもどんなときでもユーモアで返しているわけではありません。

その子を叱るときは、他の子と同様に叱ります。

 
「支援がいる子だから特別というわけではない。悪いことをしても何でも許していいわけではない。」

 過去に「何でも許す」先生に出会ったことがあります。

「この子はこうだから・・・」と他の子たちにも言い、同意を求めようとしていました。

こういったことをすべて否定するつもりはありません。

しかし周りの子たちは「子ども」です。納得しないこともあるでしょう。

そして何より支援のいる子にも「だめなことはしたらだめだということ」を教えないといけません。

だから私は支援がいる、いらない関係なしに、在籍している・していない関係なしにダメなことをしたときは同様に叱ります。

・  相手を傷つけるようなことをしたとき
・  命の危険
・  自分を傷つけるようなとき

この3つのときには叱るようにしています。

きっと賛否両論あることでしょう。

もちろん叱り方は変えています。

でも他の子と同様に叱ります。

これが私が大事にしていることのもう1つの「叱る」です。

叱った後は、たくさん甘えさせました。

 これら2つのことに最初から気づいていたわけではありません。

6年生でDくんを担任した1年間で気づかされたことでした。

(続く)