#445 教育実習生と共に過ごす日々〜自分が実習生だったときの思い出②〜
実は私は出来の悪い実習生でした。
授業のアイディアは思い浮かんでも、それを実行する力や基礎・基本の力がありませんでした。
それも仕方ありません。
実習に行くまで、学生ボランテイァなどで現場にいくこともなく、むしろ現場に行くことを避けていました。
指導教官の立場としては、やりづらい実習生だったことでしょう(笑)
実習も最初は「附属は先生が厳しいって噂で聞くし…」とマイナスなイメージを持って臨んでいました。
しかし、実習が進むにつれて、子供と過ご毎日がとても充実していました。
授業も指導教官に手とり足とり教えてもらい、終電がなくなる日もありました。
今では考えられませんが・・・。
そのおかげか、あの実習期間よりもしんどいと感じたことは1度もありません・・・。
良いことなのか、悪いことなのか・・・。
附属の先生は厳しいのではなく、実習生に少しでもつけさせてくれるためにとても優しかったです。
実習最終日、私は子供たちがしてくれたお別れ会で周りがひくぐらい大泣きでした。子
供たちも泣いており、指導教官の先生は子供が泣くとは思っていなかったそうです。
そして、指導教官との最後の打ち合わせの時に、
「T先生、ぼく2年南組にずっといたいです!最高のクラスです!(今思えば失礼な言い方ですよね…。)」と私は言いました。
すると、T先生は
「最高なクラスと言ってくれてありがとう。でもね、このクラスは樋口さんのクラスじゃない、僕のクラス。僕の色がでたクラス。だから、樋口さんも教師になって、自分のカラーをだしたクラスをつくってごらん。苦労はすると思う、でもきっと樋口さんならこのクラスより最高なクラスを作れるはずだよ。がんばれ」
という話をされました。この話は今でも鮮明に覚えています。この話は毎年実習生にしています。
今の樋口学級もとても素敵なんですよね!