樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#447 ごめんね・いいよに物申す②(リライト)

子どもの中には、すぐに「ごめんね。」と言う子がいます。

これまでも叱られてきた経験があるのでしょう。

「ごめんね」と言えば、話し合いが終わると思っているのでしょう。

こういう子には、

「何が、ごめんねなのか、しっかり相手に話をしましょう。」

と問い返し、具体的に話をさせます。

『いいよ』とすぐに言った子には、

「いいよと言ったけど、本当にそれでいいの?」

と問い返します。

それでも「いいよ。」と言った場合には、

「○○さんは許してくれるんだって。優しいね。

だから同じことをしたらだめだよ。

また同じことをしたときは、○○さんは許してくれないかもしれないよ。」

と相手に伝えるようにしています

こういう場面もあります。

「ごめんね」と相手がいったときに、「許さない」と言う子がいます。

また無理に「いいよ。」と言う子がいます。

(表情や態度をみているとだいたい納得しているかがわかります。)

そういうときには、相手に

「本当に怒っているから許してくれないんだよ。どうしよう?」

と言い、考えさせます。しばらく考えさせ、

「今は許さなくてもいい。
ただ今後今日のようなことをしなければ、そのときに許してあげてくれない?」

と怒っている子に伝えます。

トラブルの話し合いの最後に無理やり解決する必要はないと思います。数日後に解決ということでも良いと思います。

このときには、数日後に「◯◯ちゃん、あの件はあれからどう?」と声かけをして、どうなったのかを探るようにしています。

 先生はこの後のことを見ていたんだと子どもたちに実感させるためです。結局、先生は言葉だけじゃんと思わせないためです。

 

話し合いの終わり方に正解はありません。子どもたちがお互い納得したうえでの「ごめんね」『いいよ』を目指したいものです。