#450 こんなとき何て言う!?子どもを伸ばすキメ言葉③(リライト)
「すぐに泣いてしまう女の子」
どのように声をかけますか?
「どうしたの?○○ちゃん?」
「泣かなくても大丈夫だよ!」
どれも正解だと思います。
ただし1回目にもかいていたように、この女の子の背景を考えることが大事です。
この子の背景は、
・3年生の2学期
・これまでの学年でもこういうことが度々あった
・「◯◯ちゃん、また泣いている。」と言い出している
などです。
さてどのように声をかけますか?
私は、
「涙の数だけ強くなれるよ。アスファルトに咲く花のように」
と答えました。
聞いたことがあるフレーズだと思います。
そうです。岡本真夜「tomorrow」の歌詞の一部です。
決してふざけているわけではありません。真面目です。
どうしてこのように言ったのか解説したいと思います。
「泣く」という背景には様々な事実や状況があります。
初任の先生が4月に困る場面の一つがこういった「子どもが泣いている」場面ではないでしょうか。
私は4月に起こる「子どもが泣いているトラブル」のときに、全体で次のような話をします。
「先生は泣いているからといって特別扱いはしません。」
「男子でも女子でも一緒です」
「先生は泣きやんでから話をききます。」
「お互いの話をしっかりききます。」
「ただし緊急性やいじめなどの場合は話が別です。」
といった話をします。1学期はトラブルがあるごとに、これらのことを繰り返し全体で言います。
子どもは泣いているときはなかなか冷静に話すことができません。
泣き止ませることで少しは落ち着いて話すことができるようになります。
こちら側も一呼吸置けます。
「教師がみた情報だけで、子どもをすぐに叱る。」
もちろん危険なこと、いじめなどそういう場面に出くわしたときにはすぐに叱ることは必要です。
しかし普段の喧嘩などでこうすると・・・・。
私自身何度も痛い目にあってきました・・・。
上の女の子は「自分の考えをしっかり伝えてもらいたい。」といった教師の願いがありました。
だから泣き止むまで話をせずにずっと待ちました。
泣き止んだ後に、「どうしたの?」と話をしっかりききました。
どんな背景であっても、フォローを全力でします。
ほったらかしにはしません。
(明日へ続く)