樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#461 授業改善〜4Dを目指せ④〜

先日、校内研究会で1年生の算数授業で指導助言としてよばれたとき、次のようなことがありました。

 

授業中「手を膝の上において、話をききましょう。」

協議会「うちの子どもたちノートがなかなか書けないんです。」

 

思わずツッコミを入れたくなりました。

みなさんもツッコミを入れたくないですか?

そりゃそうでしょ。だって手を膝の上に置いているわけだから、ノートは書けないでしょ。

それならノートを書く時間を確保してあげましょう。

でもそうなると

「ノートに何を書かせるのですか?」と質問をされます。

 

「黒板に書いているのを写すのですか?」という子どもがよくいます。

この子の気持ちを考えてみてほしい。

そういった子たちの気持ちを正確に聞いたことがないから、わからないところもありますが、

・どうして黒板を書かないといけないのだろう・・・

・めんどくさいな~

といったマイナスの気持ちの方が多いのではないかと想像する。

もしプラスな言い方であれば、

「先生、黒板書いていいですか?」

というように聞き方が異なるはずです。

どうしてマイナスな気持ちになるかといえば、ノートに写すという必要性を感じていないからです。

教科書に載っている知識だけが羅列されたような板書であれば、教科書を見ればいいのです。

最近ニュースで大学生が講義後に板書をスマホで写真を撮るという記事を見ました。

これは大学生に限らず、教員の世界でも同じことが言えます。

研究会で研究授業で行われたあと、板書を写真に撮られる方がいます。

講演会などで前に映し出される資料を写真に撮られる方もいます

こういったことに賛否両論ありますが、基本的に私は賛成の立場です。

こんな板書であれば、こんな資料であれば「どうぞどうぞ」というのが私のスタンスです。

ただSNSなどでアップするのはやめてほしい。

ただ、写真を撮られない方もいる。大学生の場合も同様だろう。

写真を撮る方には、写真を撮るという「必要感」がきっとそこにあるはずである。

大学生も「テストに出るからそのために!」という必要感があるから、撮っているのではないでしょうか。ただ、それを有効利用しているかは別として・・・。

 

続く