樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#543 タブレット端末が1人1台ある算数授業①

本学級は、常にタブレット端末が児童1人1台という環境にある。これまでも児童1人1台で授業を行ってきたことは数多くあるが、このような常にタブレット端末が児童のそばにある環境のもと、算数授業を行っているのは今年度が初めてである。

 タブレット端末を「教材提示」のために、「一人で考えているときに教材を操作したり、ペン機能で書き込んだりする」ために使用することは、「タブレット端末を使用する上で大前提のこと」であり、これらの使い方だけで「タブレット端末を活用している」とは言えない時代になってきている。

そこで、今回はこれらの場面以外で、4月から算数授業で児童1人1台という環境で私自身が悪戦苦闘しながらも有効だと感じてきた場面をランキング形式で紹介する。(なお本学級が使用しているアプリは、「ロイロノートスクール」である。)

 

第3位 対話を促すため使用する

アプリに提出箱という機能がある。提出箱に入れることで他の子がどのような考えなのかを見ることができる。考え方を共有したいときに、自分の考えの表現物(ノートに自分の考えを書いた子は、カメラ機能を使い、ノートを写真に撮り、提出する)を提出するようにする。すると、自然に児童は他の子がどのような考え方を書いたのか、自分の考えと比較したり、関連付けたりする。その中で、「この考え、どういうこと?教えて!」などと自然と対話が起こるようになる。

 

(明日へ続く)