樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#544 タブレット端末が1人1台ある算数授業②

第2位 板書=ノートではなくなる

授業後に自分のタブレット端末で板書の写真を撮っているときがある。私が指示をしたわけでなく、自然とこのようなことが起こり始めた。児童たちは自分たちの考えを言い合っている授業のとき、友達の考えを残しておきたいために撮っている。板書=ノートではなくなるため、ノートを「自分の考えを整理したり、深めたり」するためのツールとしてより使えるようになる。

また撮った板書はアプリの算数ページのホームに置くようにしておく。そうすることで、「前の時間にはこのような説明をしていたよね」「ここの考え方と同じじゃないの?」と説明するためのツールとして、その時間の板書を映し出しながら説明することができる。板書=ノートと主張される方も多いが、そのノートを活用されなければ、意味がない。

 

第1位 変容や大切なことが見えやすくなる

右の資料は、授業の振り返りで使用するものである。

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振り返りをするための視点を児童に選択させ、その色のカードを選択し、カードに振り返りを書く。書けたカードは提出箱に提出する。このカードは自分のホーム画面においておく。例えば、1時間目で黒色を選び、「○○が難しかった」と書いたとする。その子が2時間目以降、違う色で振り返りを書いたとき、振り返りの色が変わった、自分がわかるようになった・できるようになったという変容を児童自身が実感できるようになる。第2位で板書の写真をホーム画面においておくと書いたが、そういった板書や自分の考えもホーム画面に残しておくことで学習の変容や単元を通して大切にしたいことが見えやすくなる。