#556 戦略的指導法2章12「付箋を机に貼ろう」
高学年の子たちがなかなか手が上がらない。そんな悩みを解決してくれるのが、
「付箋を机に貼ろう」という戦略です。
もちろん机に貼っただけではダメです。
手を挙げた回数を正の字で付箋にメモさせていきます。
そして、一ヶ月に何回手をあげられるのかを目標を決め、スタートさせます。
目標は教師が設定してもいいですし、個人で設定してもいいです。学級全員の回数という目標を立ててもいいかもしれません。すると学級全員で達成しようとする一体感が生まれてきます。
子供たちは自分の挙手の回数を可視化することができます。目標を達成したら、なにか手作りの賞品があってもいいかもしれません。ただ、気をつけておかないといけないこと
があります。
「手を挙げている=アクティブになっている姿」とは限らない
ということです。手を挙げなくてもじっくり考えている子がいます。確かに手を挙げている様子は見栄えがします。授業がアクティブになっているように見えます。でも、じっくり考えている子がいるということを忘れてはいけません。じっくり考えている子は、その子の表情をみればわかります。全員が手を挙げなくても、どの子も真剣にじっくりと考えていれば、それもアクティブになっている姿です。
最終的には付箋を貼らなくても、手をあげられるようにしていきたいです。よく手をあげるようになってきたら、付箋を貼ることをフェイドアウトしていきましょう。