#592 「問い」というキーワードに
新学習指導要領では学習の基盤となる資質・能力の1つとして、
問題発見・解決能力が大切だということが明示されました。
それ以来、「問い」というキーワードが注目を浴びています。
今、日本各地の附属の研究テーマに「問い」と使われているところが多くあります。
主体的・対話的で深い学びを実現するにも、「問い」は必要不可欠です。
算数科の指導要領には、「問い」という用語も登場するぐらいです。
なぜ、ここまで「問い」が注目を浴びているのか。
それは、「子ども主体」の学びというものだからです。
この「問い」は教師が設定するのではありません。
子供自身が、それも一人ひとりが設定するものです。
実はこれまでにも「問い」に近い存在のものがあります。それは、「めあて」です。今、日本各地で作られているスタンダード。
このスタンダードに「めあて」が必ず出てきます。
しかし、多くの場合、このめあての使い方を間違えています。
めあては問題に対して、子供が考えてみたい、調べてみたいといった思いから問題を解決するための道しるべとして作られるものです。
しかし、多くの現状では教師の方から一方的に提示されています。
これでは本来の「めあて」とは言えません。
「問い」も「めあて」の二の舞になってはいけません。
しかし、二の舞になるような匂いがしております
(続く)