樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#617 樋口夫妻連載(リライト)最終回「物語文・説明文の第1時で何をする?①」

MA 今回で連載が最後になりますが、今回は物語文、説明文の1時間目や2時間目でどんな学習をすればいいのかということを話し合いましょう!当たり前のように範読をしたり、意味を調べたりしていたりしている現状があります。

 

AYA おおー指導書はだいたい学習の計画立てるやつね!

 

MA そうそう。あやか先生は、どうやって学習の計画を立てるの?

  初発の感想を使っているの?

 

AYA いつも教材研究の段階で「つけたい力」とそのための「言語活動」を明確にして、そこにつながる初発の感想を書かせているよ。

 

MA それは先生が提示していくということ?初発の感想をどうつなげいくのかを迷う時もあるよ。子供達から出てきた感想を全て使うわけでもないし。

 

AYA 自由に感想を書くんじゃなくて、「◯◯についてどう思った?」みたいな感じで提示しているよ。

 

MA 例えばごんぎつねだったら、ごんについてどう思った?ってこと?

 

AYAそうそう。考えさせたいことに沿って、学習前に自分の考えをもたせておく、ということかな。

 

MAそれ以降の問題やめあてはどうやって設定していくの?

よく聞くのは、初発の感想をもとに子供達と共有して、作り出すという方法だけど。

 

AYA1時間目の最後にどんなことを考えたいか、もっと詳しく読んでいきたいかを書かせるの。それを2時間目に共有したり、一覧にしてみんなで読みあって、みんなで考えたほうがよい問いを見つけるようにしてるよ。

 

MAそれであらかじめ教師の方がこんなことを考えたいと思っていたことがすべてでてくる?

 

AYAうーん、だいたい出るかなぁ。6年で海の命をしたときはかなり出たと思う。

ただ、最後の物語単元だったからかも。そりゃ初めからは無理だよね。

 

(明日へ続く)