樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#618 樋口夫妻連載(リライト)最終回「物語文・説明文の第1時で何をする?②」

MAこれは1年生からできるかな?

 

AYA 1年生の物語だと、同化して読んで人物の気持ちを考えたり、場面の様子を想像したりするのがメインだよね。だから初発の感想で

「主人公になりきって気持ちを書かせると、友達同士で交流したときに違いがたくさんあって、これから読んでいこうね!」ってなるはず。

 

MA なるほど!!

 

AYAその積み重ねがあって、6年の海の命でもできるということだよね。

 

MAじゃあ説明文は?

 

AYA書くための技の習得とか、構成に目を向けさせたいときは、初発の感想は書かせずにこちらが意図した発問を先にするかな。

筆者の主張に対して考えを持たせたいときは、初発の感想を書かせるよ。

 

MAなるほど!教材やねらいによって、展開を変えるということだよね

そういえば初発の感想って、1時間目に書かなくてもいいと聞いたことがあるけど、どう思う?

 

AYA毎時間振り返りは書かせているけど、初発の感想って初めて読んだときの感想って意味じゃないの?

 

MA意味とかすべて確認した後に初発の感想を書かせようとすると、2時間目や3時間目になってしまうみたい

 

AYA そういうことかぁ。意味調べは宿題で出せば授業時間にしなくていいけど、確かにやってこない子もいるから、みんなで確かめていたら2時間目になるかもね。

 

MA意味調べって、あまり子どもたちアクティブにならないよね。めんどくさがるというか、、、

 

AYA確かに。範読とか読み聞かせの時に子どもたちに問いながらしてしまうことが多いかなぁ。

 

MAぼくも読みながら、意味を確認することが多いかな。その方がスムーズに子どもたちに物語の世界へと導くことができるよね。

ということで、ここまでにしましょう。まだまだ書きたいことはありますので、またお会いしましょう!