#630 【書評】人生100年時代を生き抜く子を育てる!個別最適化の教育
「個別最適化」は今自分の中でかなり関心のあるキーワードです。来年の科研費の申請もこのワードを使いました。「個別最適化」というワードに対してはどの先生も学ぶべきワードです。本書はとても読みやすく、個別最適化について知ることができる本です。
本書では、西川先生がコードという視点から教育について分析されていることが1番興味深かかったことです。
「規格化」「分業化」「同時化」「極大化」「中央集権化」が社会のコードだった工業化社会の時代に作られた教育が、今も続いていること。
これからは、「デファクトスタンダード」「プロシューマ」「24時間化」「分散化」「ミニチュア化」「分権化」を社会のコードとする、Society5.0に移行していくこと。
Facebookでも同様?類似?の記事をアップされていて、その視点からの教育について一度考えたことがあったのですが、そのときは「ピンっ」とこなかったのです。しかし、今回は「N高」を具体例に、考えることができました。
やっぱり「N高」にはまだまだ可能性があるんだろうなー。
本当にオススメの本です。
ただ、正直なところ『学び合い』のところに違和感がありました。
後半部分を説明していく上では必要なことですが・・・
『学び合い』の良さは実感しています。
自分の学級でも部分的には取り入れています。
しかし、それぞれの教科の見方・考え方を働かせているのかというと疑問が残ってしまうのです。
『学び合い』をベースにした新たな授業、そんなことを今考えています。
話を戻します。
最初にも書きましたが、本書はとても読みやすく、個別最適化について知ることができる本です。是非、読んで「個別最適化」について知り、考えていく。そんな入門書です。
オススメです。