樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#639 劇の指導について②

1 立ち位置

みなさんはどこの立ち位置で指導をしますか?

私が指導する位置は体育館の後ろの端です。 
そこに「マイクを持ち、台本を開き、ペンを持ち座っています。」

なぜここにいるかというと、

「体育館の後ろの端まで声が響いているか」「表現している様子が後ろまで見えているか」を確認したいからです。

「みんなが一生懸命にしている姿が後ろの人まで見えなかったから残念でしょ?だから、先生は後ろからみているからね。」
と最初のときに伝えておきます。

私は基本的には「全然できていない!やり直し!」といった指導はしません。

(ふざけているときなどは別ですが)子供たちは精一杯しているからです。

子どもの声が小さいときには、やり直しはさせますが、

「おしいな!もう少し大きな声でいえれば、よりいいんだけどなぁ〜。どう思う?」

「~したほうがもっと上手になるんだけど、どう思う?」

「いいね!前より声出てる!もっとよくするために今の3倍声出ない?」

と子どもたちに提案し、判断させるような問いかけを行います。

だから「先生はこういう動きがいいと思うんだけど、どう思う?」と聞いたときに、

「この動きでいきたいです!」と言われたこともあります。私はそれでいいと思います。

自分で考えて、動くことが大事です。ちなみにこの子は私の提案した動きも取り入れてました。
私の提案を断っても、意識はしています。

ときには「おしいな~、○○すれば合格なのにー」と言ったりすることもあります。

長嶋茂雄?のような、「いいね〜」「そのビュッとした動きいいね〜」「めっちゃおもしろい!」といった擬音語を使ったり、抽象的な言葉を使ってどんどん褒めるようにしています。


2 すきま時間 
劇では、全員がステージで演技をするということはほとんどありません。
役や場面によって、子供たちのなかで「すきま時間」が起きてしまいます。
そういったすきま時間をなくすために、劇にでない子たちは演じている子たちの様子を見させるということをします。
確かに見ることも学びの一つですが、「おしゃべりをしたり」「手遊び」をし始める子はいませんか?そんな子たちに対して、「しっかり見なさい」と叱ってしまう。叱られた子達は「見て学ぶ」ことの必要感を感じていません。

だから私は舞台で練習するチーム、フロアで練習するチームの2チーム制を組んでいます。

私は舞台をメインでみているので、フロアチームは自主練です。リーダーを作っておき、

リーダーを中心に協力して、練習をさせておきます。