樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#661 ボツ原稿 算数授業開き①

最近、ボツ原稿になった原稿を数日間アップします。

ボツになった理由は、実戦事例を書く学年を間違えていたからです・・・。

そうです。自分のせいです・・・。

このままお蔵入りはもったいないので、紹介します。

テーマは「授業開き」です。

現在の授業開きでは、楽しさを伝えると同時に、

表現をする場を多く設ける

・算数授業の進め方の所信表明の場

ということに力を入れて、授業を構成しています。具体的にはどのように進めていくのかは、昨年度の授業開き(5年「整数と小数」)をもとに説明していきます。

 

5年「整数と小数」

 

①日付、ナンバーをノートに書きます。

 日付、ナンバーは学習を振り返るときに、「ナンバー○○では〜」と子ども達の共通言語として、誰もが使えるようにしたいため毎時間につけるようにしています。

 日付、ナンバーを板書していきますが、「先生より早く書けるかな」と子ども達に言います。そして、わざと子ども達よりも遅く書き、どの子にも先生より早く書くことができたという成功体験をさせます。こういった成功体験を積むことで、何年生でも早く書けるようになります。

 

② 問題を提示します。

42.195は(    )な数

という問題を板書します。

①と同様に、「先生より早く書けるかな」と言い、教師より早く書かせるようにします。

この時、一度に問題文を書くのではなく、42と書いたところでストップし、

「この続き、なんて書くかわかるかな?」

と子ども達に聞きます。子ども達が様々なことを言った後は、「続きを予想できるのは大切なことです。素晴らしい」と価値づけます。先を予想することは大切な力です。

最後まで書いた後は、「( )にはどんなことが入るかな」と聞きます。ここでは算数とは関係のないことも出てくる可能性が高いです。そういった答えを否定するのではなく、ある程度発表をさせた後に、

「たくさん出てきたね。じゃあ、今からは算数に関係していることを考えてみよう」と言います。そうすることで、子ども達は自分達の考えを否定されることなく、より焦点化して考えることができます。