#668 まちがえを楽しんでいますか⑤
では、私はまちがえを全く否定していないかと言えば、そうではありません。
基本的には否定をしませんが、「
否定することで学びを深めることができる」という場面のときには、否定をします。「まちがいは、みんなの考えを深めることができる宝だ」
という想いが私の根本にあるからです。この言葉は子どもたちにも言います。
求めている考え方や答えは子どもたちの中にあります。それを引き出すために、正しい答えであろうが、まちがえた答えであろうが活用しようというのが私の主張です。
ただ、まちがえによってはこちらの予想をはるかに超えるまちがえもあります。そのようなときは授業で活かすことができないときも正直あります。大体のまちがえの場合は、ここでつまずいたなとわかるものです。しかし、わからないときもあります。そんな時でも、少しでもいいのでその子に寄り添ってほしいです。そして、口に出さなくても「ごめんね、先生はどうしてそのようなまちがいをしたのかわからない」と思ってほしいものです。そう思えるように
子どもが一生懸命に考えたものは、どれも大切に扱いたい
という想いを持つことがまちがえを楽しむための4つ目のポイントです。