#673 2年かけ算の学習について
かけ算の学習は,九九を暗記するだけの学習ではない。
もちろん、九九をスラスラ言えるようになることは大切なことであるが、暗記するだけの学習ではない。
そして,かけ算の学習が1つの単元で構成されているわけではなく,いくつかの単元から構成されている。いくつかの単元から構成されているということは、それぞれの単元においてのねらいがある。
本単元はかけ算の学習の最後にあたる単元である。
本単元は,乗法九九の表を観察して,被乗数,乗数,積の関係や,交換法則、分配法則などの乗法についての性質を見いだしたり,簡単な2位数と1位数の計算について,乗法のきまりをもとに考えたりすることができることをねらいとしているのだが、被乗数,乗数,積の関係や,交換法則、分配法則などはこれまでのかけ算の学習で子ども達は気づいてきているはずである。
はずであると書いたのは、暗記だけの学習では気づかない可能性が高いからである。
気づいてきたことを本単元では、九九表に整理することによって、「性質自体の再確認」「九九全体の性質として確認」することがねらいの1つである。