樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#754 教えることをやめた授業⑧〜手応えを感じた授業〜

今日は、手応えを感じた授業について具体的に書こうと思います。

細かい活動のねらいについては今後に。

 

5年算数「平均」の授業実践です、

 

54g、57g、58g、61g、52g、60gの玉子の重さの平均を求めよう

 

という問題を最初に提示しました。これは教科書の問題そのままです。

何もアレンジしていません。

考える時間をとり、全体で考えを話し合ったとき、

 

(54+57+58+61+52+60)÷6=57 

 

という全体÷個数という考えがほとんどの子から出てきました。

これは前時までに学習していることです。

すると、

○○くんが

「先生、全部計算するのめんどくさいよ」と言い、

 

平均を仮に52gとすると、

52gと比べて、

52gは2g、57gは5g、58gは6g、61gは9g、52gは0g、60gは8g

(2+5+6+9+0+8)÷6=5

52+5=57 が答えになるよ

 

という説明したのです。この説明に納得している子もいれば、「?」マークの子もいました。

これは仮平均の考えで、本時で達成したい学びです。

ここでその考えを全体で共有していく活動ではなく、

 

今の○○くんの考えを納得できていない子も多いみたいだね。

じゃあ、教科書○○ページを開けましょう。

実は今の○○くんの考え方が教科書に載っているのです。

では、今から

教科書○○ページに載っているつばさくん・みらいさん、そして○○くんの考えをそれぞれ3人に説明しましょう。

説明できた人は前に名前を書きにきます。

よーい、スタート

 

というように「つばさくん・みらいさん、そして○○くんの考えをそれぞれ3人に説明する」という達成めあてを設定し、取り組んだのです。

 

そして、授業の最後には

 

これまでの平均の考え方とこの3人の考え方は何が違ったのかな?

 

という決めゼリフで授業を振り返り、授業を終えました。