#756 教えることをやめた授業10〜めあては教師から出さない〜
授業について書きましたが、
この授業では、問題を提示したあとに、「めあて」が設定されていません。
前提として、
問題・・・教師が設定するもの
めあて・・・子供が設定するもの
です。
この算数・数学の学習過程のイメージでは、
「焦点化した問題」がめあてにあたると考えています。
子供が設定したものを代弁することはあっても、
めあてを教師が設定することは違います。
しかし、算数授業で教師が設定している場面を多く見かけます。
そして、問題よりも前に「めあて」は基本的には出てこないと考えています。
例えば、
太ってきて、いつものズボンが入らない・・・。という問題発生
↓
ダイエットをしよう。 というめあて
という構図と
ダイエットをしよう。 というめあて
↓
何かの問題
という構図では、明らかに最初の構図の方がダイエットにやる気が出ます。
ズボンを履けるようになるという目的があるからです。
一方で、下の構図は、長続きしないことでしょう。
だって、目的がないのだから・・・。
これでは3日坊主になりやすいということです。
なんとなく理解してもらえたでしょうか。
ただし、例外はあります。
それは単元を通して、学習計画がたてられるときなどは、
子ども達の中にも学びが連続しており、
前回の学習の続いている状態であるため、
めあてが最初にきてもおかしくはないのです。
では、具体的なめあての話は次回。