樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#756 教えることをやめた授業10〜めあては教師から出さない〜

 

boseteacher.hatenablog.com

 授業について書きましたが、

この授業では、問題を提示したあとに、「めあて」が設定されていません。

前提として、

問題・・・教師が設定するもの

めあて・・・子供が設定するもの

です。

この算数・数学の学習過程のイメージでは、

「焦点化した問題」がめあてにあたると考えています。

f:id:boseteacher:20200315092010p:plain
子供が設定したものを代弁することはあっても、

めあてを教師が設定することは違います。

しかし、算数授業で教師が設定している場面を多く見かけます。

そして、問題よりも前に「めあて」は基本的には出てこないと考えています。

例えば、

太ってきて、いつものズボンが入らない・・・。という問題発生

ダイエットをしよう。 というめあて

という構図と

ダイエットをしよう。 というめあて

何かの問題

という構図では、明らかに最初の構図の方がダイエットにやる気が出ます。

ズボンを履けるようになるという目的があるからです。

一方で、下の構図は、長続きしないことでしょう。

だって、目的がないのだから・・・。

これでは3日坊主になりやすいということです。

なんとなく理解してもらえたでしょうか。

 

ただし、例外はあります。

それは単元を通して、学習計画がたてられるときなどは、

子ども達の中にも学びが連続しており、

前回の学習の続いている状態であるため、

めあてが最初にきてもおかしくはないのです。

 

では、具体的なめあての話は次回。