#876 算数科における問いとは
「ズレを生じさせ、問いを持たせる」授業の問いを、人工的な問いとするのならば、子ども達から自然に生じる子どもの問いを天然の問いと名付けることにします。
他の教科でも子どもの「問い」をもとに授業を進めている子どもたちがあるとき、
「算数の授業って、他の教科と何か違うよね」
「算数も他の教科のように「問い」で授業をしてほしいよね」
と言いにきました。ここまでに「ズレを生じさせ、問いを持たせる」授業を行なってきたわけですが、子ども達にとっても自然ではなく人工的と思えているのかもしれません。
そこで、子ども達に「算数科における問いとはなんでしょうか」ということを聞いてみました。すると、
・わからないものをわかるようにする
・できないものをできるようにする
・答えをもとめるためにどうするのか
・算数に関係する言葉が出てくる
・問いが解決するとまた新たな問いがでてくる
といった意見がでてきました。やはり、子ども達のなかには
「わからない→わかる」「できない→できる」
という意識があるのです。先程の授業ででてきた「答えが1以外の場合もあるのか調べてみたい」「何分の1があれば、全部できるのかな」といったことを問いとは思わないようです。