#624 5年「大造じいさんとガン」5場面の表現物
「その春の朝に残雪を離した後、残雪は毎年群れを 連れて来ていたが、ある年ばったりと来なくなった んだ。」大造じいさんは話をやめました。そして、 私が猪狩りに行くために山家を出ようとしたら、バ タバタという音と、グワァ、グワァという音がしま した。大造じいさんは「もしかして!」と言い、玄 関へ走りました。そして、外に出たら一枚の羽が落 ちていました。一か所に真っ白な交じり毛がありま した。「白い交じり毛...」と大造じいさんは静かに 呟き、北の方の空をいつまでも、いつまでも眺めて いました。