#761 教えることをやめた授業〜教えるとは何か〜
「教える」
というとどのようなイメージを持っているでしょうか。
1〜10まで、全てを教えていく
そんなイメージがないでしょうか。
教えるにはそういった面もありますが、全ての場合に当てはまるとは限りません。
教えるとは、
情報を置き換える
情報を付け加える
といった面もあるように考えています。
情報を置き換える
例えば、2年算数の三角形と四角形の学習で、
三角形と四角形という言葉を学習するわけですが、
子ども達はこれまでに「さんかく」とか「しかく」という言葉を知っており、
そして使ってきています。
だから、授業で
「これまではさんかくと言っていたけど、これからは三角形と言います」
と置き換えることで、情報が更新されます。
情報を付け加える
例えば、筆算の手順です。
三桁÷一桁の筆算の手順について学習しているときには、
「わられる数の桁が増えましたが、基本的には二桁÷一桁の筆算の手順と一緒です」
とこれまでの学習したことに情報を付け加えたことで、
三桁÷一桁の筆算の手順をわかりやすく教えることができます。
このとき、
情報を置き換える
情報を付け加える
のどちらにしても1〜10 まで教えているわけではありません。
1〜5なのか、1〜7なのか、これまでの学習や体験をベースに
教えていることになります。
実は1〜10まで、全てを教えていくということは、
そんなに多くないのかもしれません。