樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#795(ボツ原稿)学習の取り戻し方

【質問】
学習の取り戻し方
 本年度は学校の臨時休業の影響で1学期の授業が大幅に遅れることが予想されます。
 学校再開後、算数などでは、遅れた分を授業等で具体的にどのように取り戻すのでしょうか。また、その際の注意点があれば教えてください。

【答え】
執筆段階で、休校が延期されるかどうかはわかっていません。休校が延期されたのであれば、少しでも学びを進めていくために、全国各地で行われている動画配信やプリントづくりなどがより積極的に行われていくことでしょう。
再開されたとしても以前のような、子ども達同士で困ったことを助け合ったり、立ち歩いて困っている子をサポートしたりするといった授業スタイルは難しいことでしょう。現在、私は毎日3時間のオンライン授業をおこなっています。ビデオ昨日は使っておらず、メッセージのやりとりを使って、授業の進め方をしています。再開後、そのオンライン授業の延長上のような授業の進め方になるのではないかと考えています。
 この4月から学習指導要領が本格実施になりました。今回の学習指導要領では、コンテンツベースからコンピテンシーベースへの学力観へと言われています。しかし、休校中に作成動画やプリント、オンライン授業の進め方がコンテンツベースのままになっていることがとても気になります。この休校期間中に、休校後の授業の進め方をコンピテンシーベースへと転換する良い機会なのかもしれません。とはいっても、教科の特性もあり、コンテンツが気になることは私自身あります。そして、この質問の答えを今模索している段階でもあります。
ただ、算数科に限らず、他の教科も同様で、遅れた分を取り戻そうと教師が張り切りすぎることはN Gだと考えています。教師と子供との心の距離がどんどん離れていくことでしょう。大人である私ですらストレスを感じています。子どもなら尚更です。「心のケア」が必ず必要です。だからといって、遊びばかりしなさいというわけではありません。目の前の子供の実態に応じて、緩急をつけながら進めていくといった目の前に応じた授業をおこなっていくしかないでしょう。