樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#224 6年「データの活用」指導案作成中

今月は3本の飛び込み授業があります。

その度に新作の指導案を作成していますが、

そのうちの1つの飛び込み授業であるデータ活用を次のようなねらいで行おうと思っています。

大阪市の小学校で行います。

さて、どのような授業になるのか楽しみです。

大阪市の先生方よかったらお越しください。

 

(以下、指導案より抜粋)

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 社会生活などの様々な場面において,必要なデータを収集して分析し,その傾向を踏まえて課題を解決したり,意思決定をしたりすることが求められている。そのため,新学習指導要領では「データの活用」領域が新設された。以下は第6学年に新設されるとはいえ、現行の学習指導要領においても、統計的な問題解決の方法について知ることや目的に応じてデータを集めて分類整理をしたり、グラフに表してきたりはしてきている。

 第6学年の「思考力・判断力・表現力等に関わる目標の中で養うことを目指す力」には次のように書かれている。

 

目的に応じてデータを集めて分類整理し,データの特徴や傾向に着 目し,代表値などを用いて問題の結論について判断するとともに,その妥当性について批判的に考察すること。  (下線部は筆者)

 

しかし、上記の下線部の「妥当性について批判的に考察」という点はあまり重要視されてこなかった。OECDによるPISA調査で用いられた「盗難事件」の調査問題が,日本の生徒の平均正答率は29.1%で,OECD加盟国平均の29.5%よりも低かったため,データを注意深く読み取って,その妥当性について批判的に考察することが課題の一つとしてあげられている。

 「批判的に考察する」ことの一つとして,算数解説では「第三者によって提示された統計的な結論が信頼できるだけの根拠を伴ったものであるかどうかを検討することである」と定義し,多面的・批判的に考察するには,グラフの特徴や傾向を1つの観点からの読み取りでは不十分であるとしている。データに基づく主張を提示されたときには,それを鵜呑みにすることなく信頼できるデータに基づく妥当な判断であるかどうかを検討することの重要性を述べている。そこで、本時では、マンタくんが主張する「A店が1番人気だ」が正しいのかどうかということについて、データをもとに考えていく。