樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#858 見方・考え方とは何か

見方・考え方とは何か

 

 

「見方・考え方」とは,「どのような視点で物事を捉え,どのような考え 方で思考していくのか」という各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方です。そして、「見方・考え方」は学習を通して成長していくものです。

 算数科学習指導要領の今回新しく新設されたデータの活用領域では、

 

1年 データの個数に着目して身の回りの事象の特徴を捉える力

2年 身の回りの事象をデータの特徴に着目して捉え簡潔に表現したり考察

したりする力

3年 身の回りの事象をデータの特徴に着目して捉え簡潔に表現したり適切

に判断したりする力

4年目的に応じてデータを収集し、データの特徴や傾向に着目して  表やグラフに的確に表現しそれらを用いて問題解決したり    解決の過程や結果を多面的に捉え考察したりする力

5年目的に応じてデータを収集し、データの特徴や傾向に着目して  表やグラフに的確に表現しそれらを用いて問題解決したり    解決の過程や結果を多面的に捉え考察したりする力

6年 身の回りの事象から設定した問題について、目的に応じてデータを収

集し、データの特徴や傾向に着目して適切な手法を選択して分析を行

い、それらを用いて問題解決したり解決の過程や結果を批判的に捉え

考察したりする力

 

学年が進むにつれて、身の回りの事象という対象への着目するが、「データの個数」から「データの特徴」、さらには「データの特徴や傾向」と広がっていっていることがわかります。

 また、考え方も「特徴を捉える」ことから「簡潔に表現したり考察したりする」、「簡潔に表現したり適切に判断したりする」、そして「多面的に捉え考察したりする」、最後には「批判的に捉え考察したりする」に深まっていくことがわかります。