樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#229 3年小数指導案「授業にあたって」

児童はこれまでに長さや体積の測定に関して,「4cmと6mm」,「4Lと6dL」などと表すことを学んできている。また日常生活においても、靴のサイズ「24.5cm」や飲み物「1.2L」などといったように小数についてすでに慣れ親しんできている。(余談ではあるが、日本をはじめアジア圏は分数よりも小数が使用される国である。そのため、小数よりも分数が苦手だと言われている。一方でヨーロッパ圏の国々に小数よりも分数が使用される国である。そのため、分数よりも小数が苦手であると言われている。)

 これらの経験をふまえ、本単元では、小数はこれまでに学習してきた整数の十進位取り記数法の考えを1より小さい数に拡張して用いることや小数の加法や減法の意味を理解し、計算の仕方を考え、小数の加法や減法が計算できるようになることをねらいとしている。このねらいを達成するために大切になってくるのが、「0.1 を単位としてその何個分」という単位の考え方や「10個集まると位が1あがる」といった十進構造である。

1.2+3.4という計算を例として考える。1.2は0.1が12個分、3.4は0.1が34個分である。0.1として考えたとき、12+34=46となり、0.1が46個分となり、4.6となる。

0.1の何個分と考えれば整数と同じ見方ができるのである。これは本単元以降の小数でも分数でも計算の仕方を考える上で大切になってくる考え方である。 

 そこで本時では算数アクティビティを通して、単位の考え方や十進構造について考え、単元を通して取り組んで行くための素地づくりとなるような時間としたい。