#457 プログラミング教育とは
プログラミング教育とは
子供たちに,コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら,将来どのような職業に就くとしても,時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの ※太字は筆者が加筆 |
である。
現在,このプログラミング教育に関する実践が増えてきている。
しかし,それと同時にプログラミング教育に関する誤解が生まれてきている。
プログラミング教育を進めていくうえで確認しておくべきことは,
時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり,コーディングを覚えることが目的ではない ※下線・太字は筆者が加筆 |
ということである。
コーディングとは,プログラミング言語を用いて,コンピュータが処理可能な形式のプログラム(ソースコード)を記述することである。
コーディングを覚えないといけないということは誤解である。
小学生のうちはプログラミング自体を学ぶのではなく、プログラミングを通して各教科の理解を深めることが大切である。
中学校では技術・家庭科(技術分野)でプログラミングに関する知識を学び、高校では情報科でプログラミング、ネットワーク、データベースなどを網羅的に学習する。
小学校は文字入力や基本的な操作を学びながら「プログラミング的思考」を育むことを目的とされている。
そのプログラミング的思考とは,
自分が意図する一連の活動を実現するために,どのような動きの組合せが必要であり,一つ一つの動きに対応した記号を,どのように組み合わせたらいいのか,記号の組合せをどのように改善していけば,より意図した活動に近づくのか,といったことを論理的に考えていく力 ※下線は筆者が加筆 |
ということである。
プログラミング的思考とは、論理的に考えを進める、組み合わせる、振り返るなどといった各教科に共通する考え方のことである。
(参考・引用文献)
・中央教育審議会(平成28年12月21日)「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」
・小学校段階における論理的思考力や創造性,問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議
「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)