樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#898 集団「解決」になっていますか

 1人で考えた後は、基本的には全体で考えを言い合う「集団解決」の時間になります。この集団解決が単なる考えを言うだけの集団の「発表」の場になっていることがとても多くあります。

 4月当初、学級が始まった頃は発表会でも構わないと考えています。発表するということは、子ども達にとっては大きなエネルギーが必要です。しかし、日が経つにつれても発表会であれば、学びが深まっていきません。

 この時間は「集団発表」ではありません。「集団解決」の時間です。「解決」というからには、何かを解決しないといけません。では、何を解決するのでしょうか。

本時の問題、子ども達のわからないところ、はやく・かんたん・せいかくな方法を探すといったことでしょうか。

本時の問題を1人で考える時間で解決してしまっては、この時間を子どもたちは有効に感じないことでしょう。はやく・かんたん・せいかくな方法を探すといっても、多くの子どもたちは、自分が一生懸命に考えてきた考え方が1番だと思っていることでしょう。 sore