樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#503 ○○ってないといけないの?③〜ネームプレート〜

 ○○ってないといけないの?シリーズ第3回目は、「ネームプレート」についてである。

 4月になると、子供一人ひとりに「ネームプレート」を作る先生も多いと思う。

ネームプレートとは、磁石のプレートに子供の名前をかいたものです。

例えば係活動を決めるとき、黒板に一人ひとり名前をかくのでは時間がかかり、

違う活動に移動する場合も書き直すなど時間がかかったりする。

ネームプレートは貼るだけでみやすく、移動もさせやすい。

 しかし1年間を思い返してほしい、ネームプレートを使う機会が何回あるのか。

宿泊行事や席替えそして係活動をするときだけに使うのでは、あまりにもったいなくないか。

ネームプレートもそこそこ値段がする。(予算は限られているはず・・・。)

ましてや新しい学級になって作り直していたら、卒業するときには6枚集まっている。だからもっと授業のなかで使用するべきである。

 例えば国語にて、「ごんは悪者なのか」というお題を与え、悪者、悪者ではないなど線上に項目を作り、ネームプレートを置かせる。

教師にとっては、子どもたちの考えの分布がつかめ、一人ひとりの考えを把握することができる。

また全体の話し合いでは、なぜそこに置いたのか、それぞれの根拠をもとに話し合います。

教師は発言者のネームプレートのそばに、考えの要点を板書していきます。

すると、「ネームプレートの位置を変えてもいいですか」
という声が聞こえてくる。

友達の考えと自分の考えを比較している子供達にすばらしい行動である。またネームプレートを使い、だれがどんな考えや思いをもっているか把握しいていくことは評価にもつながる。


 ネームプレートをおくことで自分の立場を明確にすることができること以外にも、黒板に書かれた考えの前にネームプレートを貼るといったこともできる。

何のためにネームプレートを作るのか。どのように使うのか、4月に考えてほしい。