樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#541 「教師」と「子供」が主語になる授業へ⑤

今年度の「自力解決」では、以下の表のように様々な様子が表れるようになっている。

 

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・(2)→(3)→(6)もしくは(7)

・(2)→(8)もしくは(9)

まずは一人で考える時間をとり、自分の立場を明らかにする。このとき何がわからないのかを明らかにしておく。例えば、

「問題の意味がわからない」

「どのように考えたらいいのかわからない」

「どのような式になるのかわからない」

といったことを持った状態で次の段階に進むようにしておく。次の段階(2)では、周りの友達にわからないと言い、サポートをしてもらう。その後、一人で考えても良いし(3)→(6)、みんなで考え続けても良い(3)→(7)。

また一人で考え続けても良い(2)→(8)。このとき、何か考えることができそう、見通しは持ててはいたが、結果として答えまでたどり着かなかった場合は認めるようにした。しかし、一人で考え続けても良いのだが、全くわからないままで考え続けることがないようにした(2)→(9)。

・(1)→(4)→(6)もしくは(7)

・(1)→(5)

一人で考えることができる子は、困っている子のサポートをする(1)→(4)。サポート後は一人で考えても良いし(4)→(6)、そのままみんなで考え続けても良い(4)→(7)。このとき、周りの子のサポートをせずに、一人で考え続ける(1)→(5)も認めるようにした。「一人でじっくり考えたい」というときもあり、絶対にサポートをしないといけないとなると、主語が「教師」になってしまう恐れがある。