#550 どの子も手を挙げることができるようになるワザ!⑥〜相互指名を多く取り入れる〜
樋口学級では、相互指名を多く取り入れています。
相互指名というのは、子供達同士で指名していく方法です。
研究授業を参観しているとき、子供達がいわゆる自力解決をしているとき、
座席表に子供達がそれぞれどのような考え方をしているのかを書き込み、
この後、どのように考え方を取り扱っていこうかと考えているの方を時々見ます。
私はこれを基本的にはしません。
教師が子供達の考え方を取捨選択していることになります。
ホワイトボードを渡すということも同様です。
そういったことを続けていると、
「先生はどのような考え方を求めているのかな~」
「私もホワイトボードに描きたいから~の考えにしようかな」
といった思考になってしまうかもしれません。
それでいいのでしょうか。
上記のような方にとっては、「相互指名!?」と思われるかもしれません。
相互指名によって、教師側が思っていかなかった方向へ話が進んでいくことがあります。
しかし、そのようなときは教師が軌道修正をすればいいのです。
「ちょっと話を整理するね」
「少し、この視点でも考えを深めていこうか」
と言えばいいのです。
無理にではなく、自然な流れでです。
そうすると、子供たちは「先生は私たちの考えを大切にしてくれる」と思ってくれるかもしれません
相互指名をするときには、
「考えをつなげていこう」という話もしています。
最初からは難しいかもしれませんが、徐々にできるようになってきます。
そして、子供達自身も「考えをつなぐ」という視点を持つと、より相手の考えを聞くようになります。
なぜなら、相手の話を聞いておかないと「考え」をつなぐことができないからです。