樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#864 タブレットを文房具のように使えるようになるために

文房具のように使えるようになるために

 

 ICTを活用するの②で、「子ども達が文房具として活用」ということを書きましたが、「文房具」として扱ってほしいものです。ただ、注意点があります。「文房具」の一種である「はさみ」を例に説明していきます。

子ども達のお道具箱に必ず入っている「はさみ」を

① 教師が許可したときに、教師の指示通りに使う

② 必要な場面で子ども達が判断して使用する

①と②のどちらの方が「子ども」ははさみを使えるようになるでしょうか。

これは間違いなく②です。タブレットも教師が許可したとき、指示通りではなく②のように使い経験を積んでいく必要があります。そうしない限り、子ども達自身で活用することは無理でしょう。

高学年の先生から「クラスの子どもがノートを書く力が弱い」という相談を受けることがあります。「ノート」も文房具です。高学年の子たちがノートを書く力が弱い理由は同様で、ノートを自分でかくという経験を積んでいないからです。

 つまり、タブレットを活用するためには、必要な場面で子ども達が判断して使用する経験を積むことが必要不可欠なのです。