#356 戦略的指導5「子供の考えを否定するな!共感せよ!①」
教師は、お笑い芸人の明石家さんまさんを目指すべきです。
「え!」と思われたかもしれませんが、
明石家さんまのあのトーク術や番組を回す術を学んでほしいと本気で思っています。
先生「6分の3ー6分の3の答えはなんでしょうか。」
中田さん「6分の0」
中田さんのように、
子供は答えや考え方を必ず間違えます。
間違えをしない子供なんて一人もいません。大人でもそうですよね。
こんな場面で教師が、
「それ違うよ」「間違えているよ」などと否定することをやめませんか。
どうせこのとき、周りの子たちが「間違えているよ」と中田さんを否定しています。
その上で教師が否定すると、ダブルに否定されています。
言われた子は傷つきます。
明石家さんまさんだとこの場面でどうするでしょうか。
私の想像ですが、
きっと明石家さんまさんは、
まずは相手の話をしっかり聞き、共感をします。
相手をしっかり見て、相槌を打ちながら聞いていることでしょう。そして、
「あ、うんうん」「はいはい」「なるほど」「へえ」「それで。」「それからそれから。」「ほんまにか!。」「相手が言った言葉を繰り返す(オウム返し)」
といったように
話の続きを促すような相槌、驚く相槌、ツッコミのような相槌をいれます。
オウム返しをするときには、少し言葉を変えたり、相槌を入れたりします。
相手の話を基本的には否定しません。否定したとしても、
その否定したことを今後の展開で利用し、どちらも「美味しい」状態にしています。
この場面、私もまずは
「中田さんの気持ちわかる。これすごいよね!」と共感します。
本当に共感しています。
中田さんの考えをステキだと思っています。みなさんはどう思いますか。
分母が同じであるため分子を引くというこれまでの学習を使用し、分子同士を引いたら0になったので、そのまま書いたのでしょう。間違えてはいるものの、これまでの考え方を使用している姿がステキなのです。
否定することは簡単ですが、間違えた考え方をステキだと思うことは難しい
ことでなないでしょうか。
ただどんなときでもステキだとは思いません。
自分の中でステキだなと思う視点を持っています。
どんなことでも「ステキだ」と言っていたら、
きっと子供達は「嘘くさい」なと思い、不審に思うことでしょう。
ステキだなと思う視点を持つことも教師として養っていかないといけません。
(続く)