樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#557 戦略的指導法2章13「考えるためのアイテムを机に貼ろう」

考えるためのアイテムを机に貼ることで、一人で考えるときにわからない問題に出会ったときに、

 立ち向かうことができるという戦略です。

 一人で考えるとき何も書き出せない子、テストのときに白紙の子がいます。そういった子に「なんでもいいから書き出してごらん」といっても、書き出せない子がいます。そういった子たちは考えるためのアイテムを知らない可能性があります。

 そこで例えば、数と計算領域の学習の時には、

(低学年)ドット図・テープ図

(中学年)線分図・数直線・整数の計算をもとにする

(高学年)数直線図、簡単な数に置き換える、4マス関係図

などが具体的に書かれた紙を机の上に貼らせます。最初は全員に貼らせますが、必要がなくなれば剥がします。

 ただ、机に貼っているとテストのときには、カンニングになるのでは。という思われる方もいるかもしれません。私は、貼っていても構わないと思っています。それで考えることができるのなら、万々歳です。   

 使用することで、考えるためのアイテムの便利さを実感することでしょう。そうなればよりアイテムを使おうと思います。そうやって習慣づいたら、貼っているものを見なくても考えられるようになります。そうなれば、剥がせばいいのです。高学年ではより抽象的な世界へとなります。低学年のうちから考えるためのアイテムを持たせておきたいものです。

 机に貼るのが気になる人は筆箱や下敷きや定規に貼らせるのも有効です。