#559 戦略的指導法2章15「考えを引き出すためにわざと間違え・失敗をしよう②」
(昨日の続きです)
また発表をさせたときに、答えや考え方を間違えていってしまった白石さんがいたとします。そんなときは、「先生も同じ答えだ」と言ってみましょう。
間違えた答えに寄り添うのです。
答えを間違えてしまったとき、最初は子供たちの視線は白石さんにいっています。白石さんは、みんなの視線を感じ、「みんなに見られ、恥ずかしい」と思うことでしょう。
それだけにとどまらず、「こんな恥ずかしい思いをしたから、もう発表をしたくない!」と思ってしまうかもしれません。そうなると白石さんはもう授業ではなかなか発表しないことでしょう。しかし、
いわば教師が身代わりをすることで、
その視線は教師に集まります。そうなると白石さんは「あ! 私から視線が外れた」とホッとすることでしょう。
もしかしたらホッとしたことで、先生に「先生なのに間違えたらダメだよ」と言っているかもしれませんが。