樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#561 戦略的指導法2章17「予想は間違えてもいい!?」

 

6年「場合の数」で、次のような問題を行いました。
 全306試合を放映するリーグがあります。総当たり戦で行うとき、このリーグは何チームあるでしょうか。  
さて、みなさん何チームあると思いますか。
予想してみてください。
もし可能なら予想できたら、近くの人と交流してみてください。 
実際の授業でも、「何チームになるのか予想してごらん」と言い、予想させ、何チームになるのかを発表するという流れで行いました。
すぐに自力解決の時間を取りませんでした。
すると、「18チーム」「50チーム」「153チーム」などと予想がズレました。
ズレることはいいことです。
なぜなら、 ズレると、子供たちは本当は何チームになるのか調べたくなります。
 予想と言われると、子供たちの心理で「間違えてもいい。だって予想なんだから!」という思いがあるようです。
だから「予想してみよう」というだけで、子供たちは間違えることを恐れずに発表をします。どんどん考えを言うようになります。 
また考え方を共有している時に「星野さん、ストップ!星野さんは続き何ていうか予想できる人。」と他の子に投げかけることで、星野さんの考えをより理解しようと、より考えを聞くようになります。 
ただしこれも何度も予想させると効果を失います。大切な考え方や全員に絶対理解させたい時に使用しましょう。