樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#565 戦略的指導法2章21「子供が参加する板書にしよう」

生田さん「先生、黒板に絵を描いてもいい。」

 

と休み時間に聞いてくる生田さんのような子が学級にいませんか。みなさん、自分が子供の頃に、黒板に文字をかいたり、絵をかいたりすることにワクワクしませんでしたか。

 学級のルールで黒板に描くことは禁止になっていましたが、

私はよく勝手に描いて、女子に先生にチクられ、先生に叱られていた子でした。

いつの時代の子供も黒板に描くことは好きで、黒板に描くことに憧れがあるものです。

そういった気持ちを利用し、子供たちにも板書させます。授業は先生だけで作り上げるものではありません。子供と先生が一緒になって、作り上げるものです。板書も一緒です。授業中は、黒板に描くことを禁止する必要はありません。

「教師が綺麗に書き上げた板書」と「字は汚いかもしれないけど、子供たちが描いたことも入っている板書」のどちらを子供たちは価値があるものだと思うでしょうか。もちろん後者です。

 自分の考えを子供たちに自身に描かせることで、より参加をしている意識を持つことができます。そして、

一緒に作り上げているという気持ちになります。高校時代、文化祭や体育祭を学級全員で一緒に作りあげているときには、一体感や高揚感が生まれます。

 

 事前に板書計画を立てている先生は、ここにはコレを描き

たいという予定もあることでしょう。だから、1学期から

①文字の大きさ

②しっかり友だちが描いているのを見たり、考えを聞い

 たりしている子を次にあてる

③書く場所を指定する

④基本は白チョーク(黒マーカー)を使用させるが、必要であれは他の色も使わせることを認める。

という4つをしっかり取り組むことができれば、2学期にはしっかり黒板にかけるようになります。なかなかうまくいかないこともあるかもしれません。でも、我慢です。

 その我慢が子供の成長につながります。

 算数に限らず、他の教科でもどんどん板書に参加させていきましょう。そして、その板書を使いながら考え方を説明させていきます。

「先生、黒板に描きながら説明してもいい。」

そんな声が聞こえてきたら、すぐにさせてあげましょう。他の子たちも真似をし始めます。