樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#254 数学的な見方・考え方をより働かせるために⑤

4.価値づけていくときのNG行動

ただ価値づけていく上で避けたいことがある。それは、教師が求めている見方・考え方が出てきたときにだけに価値づけるということである。これを続けると、子供達に教師の顔色を伺う力を働かせてしてしまう。忖度してしまう。教師が求めているものをあてようとするようになってします。これでは鈍らせてしまっていることになる。

 見方や考え方が間違っている場合もある。子供達一つひとつの表現には意味がある。間違えている考え方であっても、いずれ正しい考え方へとたどり着くかもしれない。子供達、一人ひとりの表現を認めてあげることや待つということも大切になってくる。遠回りと思われるようなことでも、それは決して無駄ではないのである。