#367 戦略的指導法10「最初は仲間」
昨日の続きです
学級全員と友だちになれるとは思っていません。
合う人、合わない人がいます。
性格の一致、不一致もあります。
大人でもそうです。
どうしても仲良くなれない人はいます。
だから、学級全員と友だちにならなくてもいいと思っています。
だからといって、
友だちになれない人に意地悪をしてもいいわけではありません。
困っているときに、見捨てていいわけではありません。
同じ学級の仲間として、
助けたり、協力し合ったりしないといけません。
表情や態度にも出してはいけません。
休み時間の友達関係と授業中の友達関係は別物として行っていかないといけません。
こういった話は、樋口学級では必ず子供にします。
そして保護者にもします。
私がこのように考え、子供たちに伝えるには理由があります。
それは「友だち」という言葉には、
相手を批判したらダメというような雰囲気を感じる時があるからです。
本当に信頼関係があるのなら、相手から批判されてもビクともしないはずです。
でも、
子供たちの定義の友だちでは、子供たちは傷ついて、喧嘩が起こってしまいます。
逆に友だちだからと相手の顔色を伺い、批判をしない子もいます。
これではお互い成長できません。授業では批判をすることで、学びが深まることがあります。
だから、今の関係ではまだ友だちとは言えないんだということに子供自身が気づいてほしいのです。
その上で授業の中でお互いの成長のために批判するように我々教師が促していく必要があります。
そして、子供たちには信頼関係を築き、仲間から友だちになってもらいたいのです。