樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#437 支援がいる子への対応で大事にしている3つのこと②(リライト)

3年生を担任していたときのことです。

Bくんがいました。

私「どうしたの?漢字の練習をノートにしないの?」

B「うん」

私「どうしたの?機嫌悪いの?」

B「うん」

私「漢字の練習したくないの?」

B「うん。したくない。」

 

さて,

みなさんならこんなときどうしますか?

 

(1) 無理やりやらせる

(2) 漢字練習以外のことをさせる

(3) 待つ

(4)その他 

 

 

 私は(5)ユーモアで返すでした

((5)なんて、ないやんというツッコミはなしで 笑)

 

このとき私は

私「よし、わかった。先生がノートに漢字の練習を代わりに書くよ。」

B「え。だめだよ。」

私「先生が許可するから大丈夫。怒られないから」(本当に書き出す。)

B「え~ちょっとー・・・(困惑)」

私「Bくん、どうしたの?」

B「まんさん(私のこと)、自分でするよ~」

Bくんはこの後、自分で練習をし始めた。(他の子と取り組む量は変えている。)

周りの子「え~、先生がしたらあかんやん 笑」

周りの子「いいな、Bくん。先生にしてもらえて」

そこで周りの子の漢字もいくつか書いてあげました。

「私も」「ぼくも」という声がたくさん聞こえてきたので

私「あかん。なんで先生が練習しないとあかんねん笑  

 先生練習するの疲れた 笑」

クラスの子は爆笑し、それ以降漢字の練習を集中して取り組んでいきました。

こういうユーモアです。

Bくんだけに書いてあげるのではなく、周りの子にも書いてあげる。

こういう誰に対してもユーモアで返す。

自分のキャラだから、Bくんだったからできたことかもしれませんが、

Bくんにはこの「ユーモア」が通用したのです。

 

(続く)