樋口万太郎

樋口万太郎です。教育について自分が思っていることを語っていきます。

#891 教材研究3

教材研究3 前回はギャップという話をしました。 boseteacher.hatenablog.com boseteacher.hatenablog.com このギャップを埋めていくのが、大きくいえば教材研究です。 このギャップは教材研究、そして授業づくりへと大きく関係しているものです。 そこで大切…

#890 「ズレを生じさせることで問いがうまれる」授業

以前、ここに書いたことを書き直しました。 春、発売の新刊の一部です。 「ズレを生じさせることで問いがうまれる」授業 前ページの授業では、子どもたちは①や②の場面でズレが生じ ・答えが1以外の場合もあるのか調べてみたい ・何分の1があれば、全部でき…

#889 問いとは

問いについてよく考える7月でした。 問いって幻想なのかも。。。 boseteacher.hatenablog.com boseteacher.hatenablog.com boseteacher.hatenablog.com

#888 教材研究2

どの子も「教科書」を持っています。 教科書はそれぞれの教科の専門家が集まって、年月をかけて作られたものです。 教科書は、学習指導要領にしっかりのっとったものです。 変に教師が教科書の数値をいじったり、別の問題を持ってきたりしない方が良いです。…

#887 活用問題タイム

活用問題タイムとは、単元で習得してきた知識・技能を活用して解決をする時間のことです。 見方・考え方セットタイムで見方・考え方をセットし、学びタイムで自分のペースでセットした見方・考え方を働かせながら、自分の学びを行ってきました。 しかし、こ…

#886 4連休初日

4連休でしないといけないこもはたくさんある。 でも、初日は体を休める。 遊ぶ。 午前中から算数のzoomに参加できて、リフレッシュ。 例年だと連休は嬉しいものですが、 今年度はなんだかいつもと違う気持ち。 そんな人多くないかな 思っているよりも疲弊し…

#885 6年道徳「手品師」

手品師 ①道徳読み ②もしみんなが手品師だったら、どうするのか。劇場にいく、男の子のところにいくの二択から選ぶ ③手品師は誠実なのか ④誠実な生き方について、自分の考えをまとめる

#884 学びタイムとは

学びタイムとは、自分のペースで自分の学びを進めていく時間のことです。学びタイムでは、 ・教科書の問題を取り組む ・やるkey(AI型教材) ・プリントづくり、プリントを解く ・教え合う(サポートする) というように子ども達の活動は1人ひとり異なります…

#883 教材研究は必要?

教材研究はするにこしたことはない。 4年国語の「ごんぎつね」をただ悲しい話と受け取るのか、すれ違いから起きた悲劇と受け取るのかでは大きな違いが授業に現れてきます。 最近、SNSで教材研究なんてしなくてもいい、必要がないという投稿をみることがある…

#882 めあてについて

めあてとはなに? 私はめあてを書く必要はないと考えています。しかし、子ども達の中にめあてを作る必要はあります。子ども達の中にめあてがないのに、めあてを書くことには、反対ということです。子ども達がアクティブであれば、子ども達の中にめあてができ…

#881 魚を食べさす工夫をしていた?

●魚を食べさす工夫をしていた? 「おなかが減った。魚を食べたい」と思った子どもがいるとします。そのとき、大人が魚を釣って、その魚を調理して、魚料理を与えるといったようにお膳立てをしてしまうことはありませんか。こういった指導を私自身がしていな…

#880 4月の授業と3月の授業は違う

4月の授業と3月の授業は違う様子になっているはずです。 1年間、共に授業をしてきた仲です。 誰がこういうところでつまずきそうなのか、どのように授業を進めていったらいいのといったことを教師だけでなく、子ども達自身もわかっているはずです。 だから…

#879 小学校のオンライン保護者会:初めてでも成功する7つのコツ

kyoiku.sho.jp

#878 自然の問いも人工的な問いも必要

自然の問いも人工的な問いも必要 本書で提案している3つのステップのうち、「見方・考え方セット」と「活用問題」では、「ズレを生じさせる」授業を行なっています。「ズレを生じさせ、問いを持たせる」授業は必要です。 人工的な問いと言っておきながら、…

#877 なぜこのように思うのか

算数は他の教科と違い、答えがあります。 答えは納得解ではいけなく、絶対解です。 また、答えにたどり着くまでの考え方は多様性があるものの、 式という洗練された表現があったり、 多様性といっておきながらある程度洗練された考え方に終着しようしたりと…

#876 算数科における問いとは

「ズレを生じさせ、問いを持たせる」授業の問いを、人工的な問いとするのならば、子ども達から自然に生じる子どもの問いを天然の問いと名付けることにします。 他の教科でも子どもの「問い」をもとに授業を進めている子どもたちがあるとき、 「算数の授業っ…

#875 実践「道徳の教科書に載るような文をつくろう」

「道徳の教科書に載るような文をつくろう」の流れ ①悪い道徳と良い道徳を必ずいれる boseteacher.hatenablog.com boseteacher.hatenablog.com ②「主として自分自身に関すること」から選択する 教科書の文を読み、参考にする ③1ページ800字以内で2もしく…

#874  続やってみよう!小学校はじめてのオンライン授業

やってみよう! 小学校はじめてのオンライン授業 作者:樋口万太郎,堀田龍也 発売日: 2020/05/26 メディア: Kindle版 の続編が出ます。 続 やってみよう! 小学校はじめてのオンライン授業 作者:堀田 龍也,樋口 万太郎 発売日: 2020/08/08 メディア: 単行本 み…

#873 今読みたい本

自分への覚書です 「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書) 作者:細谷 功 発売日: 2020/03/25 メディア: Kindle版 探究する学びをデザインする! 情報活用型プロジェクト学習ガイドブック 作者:稲垣 忠 発売日: 2020/08/…

#872 ズレを生じさせる授業への違和感

boseteacher.hatenablog.com 前ページの内容をBlogに投稿したところ、 ・え?そんなことを算数を実践している人が言っていいんですか? ・私はそうは思いません。 ・みんなで一つの問いについて考えた方が深まっていくと思います といった様々な反応がありま…

#871 人工的な問い

私はこれまでこのような授業を毎時間取り組もうとしていました。 そのために、教材や授業展開などを工夫して ・自分と他者の考えのズレ ・予想とのズレ といったズレを生じさせることで、問いがうまれ、子どもはアクティブになるということを提案してきまし…

#870 対話を促す授業開発の工夫

①この人が言っていることは本当なのかを問う工夫(この主張は正しいか、誤答) ②二項対立にする工夫 (選択肢を作る、とぼけるなど) ③教科書に載っている考え方を説明できるようにする工夫 ④わからない人に寄り添う場面を作る工夫(みんなわかるまで) ⑤自…

#869 タブレットは、作文や新聞などの文を書く表現物を作ることにとても相性が良い

振り返りジャーナルも文を書くことですが、タブレットは、作文や新聞などの文を書く表現物を作ることにとても相性が良いです。 各教科で、作文や提案書などを書いたりする、新聞を作ったりといった表現物をつくる学習があります。 紙で物語文を書く学習をし…

#868 プレゼンテーションソフトを使う

タブレットにあるスライド、keynoteなどのプレゼンテーションを使って、社会や理科などで自分の成果物を発表します。 何も指導せずに子ども達にプレゼンテーションを作らせると、文字数が多かったり、アニメーションが多かったり、写真だらけになったり、文…

#867 教えることと考えさせることと言ってきたけれど・・・

教えることと考えさせること ということを言ってきましたが。 ふとまてよ。 教えるときに、 知識と知識を関連づけたりしているのではないか。 つまり、教えているときにも「考えて」いるのではないか ちょっと考えよう

#866 シンキングツール

シンキングツールとは、 発散・収束を繰り返して、新たな価値やアイディアを創造するための思考をサポートするツールです。 シンキングツールを使用することが目的ではありません。 シンキングツールを使い、新たな価値やアイディアを創造することが目的です…

#865  ICTを使用した「振り返りジャーナル」

「振り返りジャーナル」とは、1日にあった出来事を振り返り、テーマに沿って毎日書いてもらうものです。この振り返りジャーナルは、タイピングの練習を兼ねています。樋口学級の子たちは、本音を書いてくれる子が多く、読んでいて楽しいものです。 この振り…

#864 タブレットを文房具のように使えるようになるために

文房具のように使えるようになるために ICTを活用するの②で、「子ども達が文房具として活用」ということを書きましたが、「文房具」として扱ってほしいものです。ただ、注意点があります。「文房具」の一種である「はさみ」を例に説明していきます。 子ども…

#863 分数÷分数の活用問題

(1) 二分の一、三分の一、六分の一 の3つの分数カードがあります。 そして、 +、−、×、÷、( )の記号カードがあります。 この3つの分数カードと記号カードを組み合わせて、整数の答えとなる式を作ろう という問題。 ①分数カードは、それぞれ一枚ずつしか使え…

#862 算数科における自学力とは

算数科における自学力とは 本書のテーマである自学力とは、自ら学ぶ力と解釈することができます。第2波・第3波に備えて、オンライン授業を整備することも大切ですが、それ以上に自ら学ぶ力を学校で養っていかないといけません。 算数科において自ら学ぶ力…